土屋文明記念文学館所蔵の新古今集
先日、「やま・さと応縁隊」の成果発表を見に県庁に行ったときに見つけました。県立博物館を縦断する総合予定表です。あ、横断かな?
群馬県には、高崎市に近代美術館、歴史博物館、土屋文明記念文学館、富岡市に自然史博物館、館林市に館林美術館、という計5館の県立博物館等があります。
このカレンダーの表紙では、それぞれぐんまちゃんが各館の内容に因んだ扮装をしています。ほんと、ぐんまちゃん大忙し。(^_^)
さて、この中で、土屋文明記念文学館のぐんまちゃんは、律令官人風の衣装を身に着け、「七百年以上前の短歌だよ!」と言っています。
土屋文明と700年前の短歌? 万葉集はもっと前だし、「はて?」ですよね。
これはどういうことかというと、土屋文明記念文学館の収蔵品の中に新古今集の写本があり、それが新古今集の写本としては現存最古級のものらしいのです。これは県立女子大学の石川先生の調査によって明らかになったことで、もう10年以上も前のことです。
新古今集の最古の写本とされているのは、1274~1275年に書写された、冷泉家に伝わる写本だそうです。土屋文明記念文学館の写本は、残念ながら上下二巻のうちの上巻のみなのですが、書写年代は冷泉家の本と相前後する頃と推定されるそうです。
実際に見せて貰ったことがありますが、保存状態はとても良好です。貴重なお宝ですね。
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土屋文明記念文学館には、すごいお宝があるのですね。
私は学生時代に、群馬県立近代美術館で監視員のアルバイトをしたことがあります。
上記カレンダーにルノアールの『読書するふたり』の画像がありますが、
ちょうどフランス印象派展をしていた時期で、
開場時間前の誰も居ない展示会場にてモネの睡蓮の絵などじっくり見放題で、
じつに贅沢なアルバイトでした♪
それにしても群馬ちゃん、大忙しですね!
投稿: のりすけ | 2014年3月20日 (木) 14時18分
のりすけさん
新古今集の現存最古の写本の可能性もある訳ですから、これはすごいですよね。
のりすけさん、近代美術館のアルバイトで、何ともすばらしい経験をなさったのですね。
たった1人で名画を独占なんて、滅多にできませんよね。
投稿: 玉村の源さん | 2014年3月21日 (金) 01時38分