絵はがき「大和と萬葉集」2
「大和と萬葉集 第二輯」の続きの残り3枚です。
春日山:春日なる三笠の山に月の船いづ風雅士(みやびを)の飲む盃に影に見えつつ
高円山:春日野に時雨ふる見ゆ明日よりは紅葉かざさむ高円の山
生駒山:難波門(と)をこぎ出て見れば神さぶる伊駒高嶺に雲ぞたなびく
高円山のは歌と絵とが合っているように思いますが、春日山のは合っていないようです。歌とは無関係に描いたのでしょうね。
生駒山の歌の作者は下野国防人です。大きな船で難波津から西に向かって船出して、振り返ってみると生駒山に雲がたなびいている、という状況でしょうから、これも絵と合っていませんね。こちらは画伯の誤解かもしれません。
ということで、全6枚、全て山でした。第一輯はどんな内容なのか気になります。野か川でしょうかね。
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