群馬のことばと文化13
今日は、県民公開授業「群馬のことばと文化」の第13回目がありました。
講師は、県立富岡東高校教諭の品田里和先生で、テーマは「羽鳥一紅―「文月浅間記」を中心に―」でした。
品田先生は本学大学院の修了生です。学部の卒論に羽鳥一紅を取り上げて以来、ずっと羽鳥一紅の研究を続けています。
羽鳥一紅というのは上野国出身の江戸中期の女性の俳人です。俳諧は建部綾足に学び、加賀の千代女とも交流があったそうです。
「文月浅間記」は、天明3年(1783)の浅間山の大噴火のことを記した一紅の随筆で、自身の見聞を題材に執筆されています。一紅没後20年、大噴火で亡くなった人々の三十三回忌に当たる文化12年(1815)に出版されたそうです。
今日のご講義は、羽鳥一紅のこと、浅間山の大噴火のこと、そして、メインは「文月浅間記」の原文をところどころ実際に読んで解説するといった内容でした。大噴火の被害の中で、一紅がどのような点に強く心を動かされたのかということも分かり、一紅の人柄もよく伝わってくるようなお話でした。
必ずしも著名ではない一紅のことを多くの人に知って貰うという意味でも意義深いご講義でした。
昨年度、富岡東高校での品田先生の教え子で、今、県立女子大学の1年生の学生がこの授業を受講していて、久しぶりの師弟対面を果していました。それも嬉しい光景でした。
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