金井東裏遺跡から装飾馬具が出土
昨日付の上毛新聞(ネット版)によれば、例のよろいを着けた古墳人が出土した金井東裏遺跡で、今度は装飾馬具が出土したとのことです。
「剣菱形杏葉(けんびしがたぎょうよう)」というもので、鉄板に金銅を張って制作されていたそうです。馬の尻を飾る馬具だそうです。
よろい人骨の出土地から北西約70メートルの地点で発見されたとのことです。
で、こういう馬具は、通常は古墳の副葬品として出土するもので、古墳以外の場所で見つかるのは、「国内でもほぼ例がない形での出土」ということです。
この遺跡は、噴火の前はどういう場所だったのでしょうね。野原だったのか、人家のある場所だったのか。大量の土器がまとめて出土していることからは、あるいは祭祀場だったのかもしれません。
噴火に伴う火山灰や軽石などによって、いろいろなものがパックされてしまったのですね。
よろい人骨がすごい発見であることは勿論ですが、どうも、よろい人骨だけがすごいのではなくて、この遺跡丸ごとすごいのではないかと思えてきました。
「日本のポンペイ」まではゆかなくとも、その片鱗くらいの価値は十分にありそうです。
今後、まだまだいろいろなものが見つかるかもしれませんね。
大発見があれば全国ニュースで報道されるでしょうが、そこまで行かない場合はローカルニュースに留まることでしょう。今後も、何かありましたら、このブログでお知らせしますね。
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