大石内蔵助の血判状(^_^;
ヤフオクに「特別出品江戸期忠臣蔵大石内蔵助他血判状偽書?起請文肉筆連判状」と題するものが出品されています。スタート価格5万円です。
写真を見てみますと、署名は「大星由良之介」「同 力弥」となっています。(^_^;
品名には「偽書?」とありますけど、偽書に決まってますよね。あまりにも分かり易すぎます。(^_^)
出品者のコメントには「大変面白い珍品です!江戸期の血判状・忠臣蔵の大石内蔵助を初めとする一味の連判状です!……浮世絵や版本など関連商品も多数製作されますが、あるいは本品はそうした忠臣蔵人気にまつわる偽書の一種(河童の侘び証文のような・・・)なのでしょうか?いずれにせよ大変珍しい忠臣蔵資料のひとつとおもわれます。」とあります。
確かに、ある意味、忠臣蔵史料のひとつとはいえるかもしれませんが。
大晦日になって、すごいインパクトのものを見ることができました。「バカパク」ですな。
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芝居の小道具?
6段目で用いられる血判状?
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
投稿: 惟光 | 2013年12月31日 (火) 22時01分
惟光さん
あ、そういうことでしょうかね。
私は仮名手本忠臣蔵にはとんと疎くて、何も知らないのですが、小道具として血判状が登場するのですか。
では、偽文書というわけではなく、そういうものなのかもしれませんね。ただ、血は結構本物っぽいんですよ。(^_^;
こちらこそいろいろとお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
投稿: 玉村の源さん | 2013年12月31日 (火) 22時12分
ヤフオク、覗いて参りました。
歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』の六段目「与一兵衛内勘平腹切りの場」で使われた小道具と思われます。
何を隠そう、私も歌舞伎小道具の、同類の物(長~い巻物)を持っています。
建て替え前の歌舞伎座で『俳優祭』というものがあった時に、直接そこで購入しました。
それを舞台で実際に使用した役者さんのサイン入りです!
(※どの役者さんかは、玉村の源さんは、お分かりですよね~♪)
小道具の巻物類は、その舞台上演演目の狂言作者さんが書いているようですよ。
ですから、巻物に書かれた文章の筆跡と、役者さんのサインの筆跡とは異なっていました。
ヤフオクの写真では、
「人数四拾五人
なんじが心底みとどければ 其方差加へ
一味の義士四拾六人
是をめいどの土産とせよ
早野勘平」
と読めますが…いかがでしょう?
まさしく、勘平腹切りの場面!
先月の歌舞伎座舞台では、上記場面での配役は
☆勘平役=染五郎
☆不破数右衛門=彌十郎
で上演されていましたよ!
数右衛門が懐からこの血判状を取り出し、勘平の名を書き加えるわけです。
勘平は腹を十文字に掻き切り、臓腑を掴んで、血判状にしっかと押すわけでございます。
(ひょえ~)
それからヤフオク写真での血判ですが、血の色はかなり「赤」が強いですね。
血糊だと、こういう色になるのでしょうね。
たまたま、先日うちへいらした史料編纂所の先生から聞いた話ですが。
その方は、血判状等をよく取り扱っていらっしゃるそうで、
ホンモノの血液が紙に付着していた場合、赤色ではなく黄色っぽくなるそうです。
「茶色」というより、「黄色」だそうですよ。
何故そんな話になったかと言うと、
史料編纂所の方々は うちの古文書類の調査にいらしていたのですが
その古文書類の中に、知る人ぞ知る「血の御本尊」と言われるものがあったので…。
ちなみに、元和3年(1617)のものです。
本当に、世の中には興味深くて色々と勉強になることが多いです。
投稿: のりすけ | 2014年1月 1日 (水) 03時29分
のりすけさん
詳細な解説をありがとうございます。
惟光さんご推察の通り、仮名手本忠臣蔵の小道具でしたか。
出品者、とんだ勘違いだったわけですね。確かに偽物を作ろうという人が、なんぼなんでも「大星由良之介」とは書かないですよね。贋作者をバカにしすぎました。(^_^;
ありがとうございました。のりすけさん、惟光さんとよく話が合いそうです。
のりすけさんお持ちの巻物の小道具、お宝ですね。♪ 役者さんのサイン入りというのも素敵です。
古い血は黄色っぽくなるのですか。何となく茶色っぽく、あるいは黒っぽくなるような気がしていました。
静脈血と動脈血とで違ったりしないのだろうか、などとまだ少し粘ってみたい気もしますが、史料編纂所の方々が言われるのならば、粘れませんね。(^_^;
いろいろと勉強になりました。ありがとうございました。
投稿: 玉村の源さん | 2014年1月 1日 (水) 03時49分