とんま天狗
大昔、子供の頃に「とんま天狗」という番組を見ていました。鞍馬天狗のパロディです。主演は大村崑。大塚製薬の提供でした。まだ小さかったし、半世紀も前のこととて、ほとんど憶えていないのですが、主題歌は部分的に歌詞も曲も憶えています。音楽は偉大です。
その歌詞に、「姓はオロナイ 名はナンコウ 子供が大好き 僕らの仲間」という部分がありました。つまり、とんま天狗の本名は「オロナイ ナンコウ」ということになります。すごいですねぇ。番組とスポンサーのタイアップ。
この「とんま天狗」の台本がネットオークションに3冊出ました。2冊落札できました。
下は表紙です。ガリ版ですね。作は花登筐だったのでした。昭和35年11月5日(土)午後7時から放送の30分番組です。
番組製作スケジュールがすごくて、同じ日の午後1時半からドライ、4時からカメリハ、6時からもう1度カメリハで、7時から本番となっています。本番も生放送だったものと思います。
オープニングは2冊とも同じで、コマーシャルを兼ねています。
刀で斬られてもオロナイン軟膏を塗れば治るというのですから、これはもうガマの油の世界です。
大村崑の他に、芦屋雁之助、芦屋小雁、花紀京などが出演しています。芦屋小雁が近藤勇造(近藤勇のパロディ)です。
番組とスポンサーのタイアップということでは、他には「あたり前田のクラッカー」が有名ですね。松下電器提供の「ナショナルキッド」というのもすごいです。
あとは、ミツワ石鹸提供の「名犬ラッシー」の主題歌の末尾が「ミツワ、ミツワ、ミツワのラッシー」。江崎グリコ提供の「鉄人28号」の主題歌の末尾が「ビューンと飛んでく鉄人 28号 グリコ グリコ グーリーコー」でした。
こういうストレートなのは、その後見ませんね。テレビ草創期の昭和30年代の特徴と言えましょうか。
« ぐんまちゃん&ころとんマカロン | トップページ | 上代文学会シンポジウム »
「テレビ」カテゴリの記事
- 都知事選掲示板の再利用(2024.09.25)
- 源氏物語の成立年は?(2024.09.22)
- 「空振らせる」(2024.08.11)
- 大正7年の『東海道』(4)広重の「京師」(2024.07.30)
- 金魚のふるさと 江戸川区(2024.07.12)
みえましたね~これは。
毎週毎週土曜の6時が楽しみでした(宮城では土曜の6時の放映)。
家族そろってテレビを見ながらの食事(あの頃はみんなテレビを見ながら食事をしていました)。
笑しすぎて口に入れたものを吹きだして(きたないなあ)親父に怒られたり・・・、夢中になって橋が止まってる間に兄貴たちにおかずの全てを食べられてしまったり・・・いろんな思い出があります。
投稿: 三友亭主人 | 2013年11月15日 (金) 22時58分
三友亭主人さん
三友亭主人さんもご覧になっていらっしゃいましたか。(^_^) 同世代です。♪
テレビは一家に一台で、みんなして同じ番組を見ていましたよね。時にはチャンネル争いがあったりして。
まだまだモノクロの時代でした。
投稿: 玉村の源さん | 2013年11月15日 (金) 23時11分