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2013年11月 5日 (火)

泡輪神社の万葉歌碑

 今日は、夕方、万葉歌碑を見に行ってきました。勤務先の最寄り駅である新町駅から自転車で20分ちょっとの所にある藤岡市の泡輪神社の境内です。

 もう日没時で、コンディションはあまり良くありませんでした。こんな時間に行ったというのは、きっと何か、この歌や歌碑について書こうとしている原稿の締切が迫っている(あるいは、すでに過ぎている)からに違いありません。(^_^;
3405a
 歌は、上野国東歌の3405番歌と、その或本歌です。

 上毛野乎度(をど)の多杼里(たどり)が川路にも子らは逢はなも一人のみして

 上毛野小野の多杼里が安波治(あはぢ)にも夫(せ)なは逢はなも見る人なしに

 よく似た2首で、上3句は音がよく似ていますので、伝承の過程で生じた異伝と思われます。一方、下2句は、本歌が男の立場の歌、或本歌は女の立場の歌、という相違があります。

 これは、男女どちらもうたえるように、男バージョンと女バージョンとが作られたのではないでしょうか。東歌の民謡的な性格を物語るように思えます。

 下は本歌の歌碑のアップです。
3405b
 こちらは或本歌の歌碑のアップです。
3405c
 どちらも斜に構えたような撮影です。本当は正面から撮りたかったのですが、碑面が大変によく磨かれていて、正面からでは、撮影している私の姿が映り込んでしまいます。(^_^; それで斜めからの撮影になりました。

 飛鳥の、川原寺の近くの道に面したところにある万葉歌碑も、表面がピカピカで、何度か撮影を試みているのですが、うまく撮れません。車や横断歩道が映り込んでしまいます。ピカピカ過ぎるのも困ったものです。(^_^;

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古代群馬」カテゴリの記事

コメント

表面ピカピカの石碑の写真を撮るには、角度が大事になるのですね。

うちの寺の本堂内にある、大きくて古い榜札には、毛筆(墨書き)で縁起が記されていますが、
その板碑は過去に、とても長い年月風雨にさらされていたのでしょう、
板全体が黒ずんでいますし、文字も消えかかっていて非常に読みにくいです。

ところが、じつはこれも「角度」を変えると読めるのですよ!
明るいところで斜めの角度から見ると、文字が浮き上がって読めるのです!

板の表面に風雨による薄い摩耗が生じていても、墨で書かれた文字の部分は、「墨」の成分のために保護されて、
そこの部分だけが、極僅かですが浮き上がって見えるのです。
ですから、墨が消えてしまっている箇所も凹凸が残っているので読めるのです。

これもまた、すごいですよね。
「墨によるコーティング」と言えるでしょうか?

のりすけさん

 これまた貴重な寺宝ですね。

 おっしゃるように、墨の成分(膠と煤)が木質を風雨から保護してくれたのでしょうね。

 赤外線を当てるのも解読に威力を発揮するようですよ。出土した木簡や漆紙文書も、肉眼では読めない字が、赤外線を当てると読めることがあるようです。

 石碑の撮影は、表面が磨かれていないものも、撮す角度で碑文がよく見えたり、見えなかったりします。あとは太陽の位置ですね。光の当たり方次第で大違いです。

 様々な意味で、写真は光の要素が大きいなぁと思う今日この頃です。

さすが玉村の源さん、赤外線のお話が出ましたね!

先月、池上本門寺の霊宝殿へ伺った際に展示されていた題目板碑、
これもとても古く読みにくいもので、赤外線をあてて解読を試みたそうです。
(※赤外線写真も一緒に展示されていました。)
それでもどうしても判別が出来ない部分もあったようで、その理由というのが…。
               ↓ ↓ ↓
その題目板碑は、もともと外に置かれていて、ちょうど鳥(鳩?)の糞がたくさん落ちてくる場所にあったらしく、
それをいつの時代か、糞で汚れてしまっていたのを、綺麗に拭いた形跡があるらしいのです。
つまり、糞を拭きとろうとして、文字(墨)まで拭き取ってしまったという…。
( ̄□ ̄;)

それを説明して下さった霊宝殿の方が、以前うちにいらした時に例の古い榜札(木碑)を解読して下さったのですよ!
薄暗い本堂の、長押の上に載せてあった、ダイニングテーブルのように厚くて大きな木碑をヨイショと降ろして
陽のあたる場所へ持って行き、黙々と解読なさっていました。
懐中電灯の光をあてながら、お顔を板にものすごーく近づけて、斜めの角度から見ていらしたので、
不思議に思って「何をしてるのですか?」と聞いてみたら、
「光をあてると文字が浮き上がるんですよ」と、色々教えて下さいました。

いやはや、「専門家」は やはりスゴイです。
そうして、「光」って やはりスゴイですね。

のりすけさん

 糞ごと文字まで拭き取ってしまったのは、なんとも残念でしたね。文化財の取扱いは慎重でなくてはいけないので、難しいですよね。

 光の当て方を工夫して解読なさっていた専門家の方、プロの技ですね。経験に裏打ちされたコツのようなものがあるのでしょうね。

 初めまして。私も昨日泡輪神社に行ってきました。たまたま本読んでたら、近くにあったことを初めて知りました。思ったより小さい社殿ですね。ネットで調べたら、このブログにたどり着きました。

 あわわ神社なのか、あわ神社なのか? 近くのお墓にいた人に「あわわじんじゃですか?」と尋ねると、うなずいたので、「あわわ」と思うのですが、ネット検索では「あわ」になってますね。これからいろいろ調べてみます。

 それから「ぐんまちゃん」の良さ、何を着ても似合うところにあると思います。幸福度、群馬は全国最下位と今日の新聞にありましたが、自己肯定感、満足感がないのは問題だね。こういう県にあっては、ぐんまちゃん人気、大事ですよね。

しーちゃんさん

 はじめまして。

 コメントをありがとうございます。

 お住まいは泡輪神社のお近くなのですか? 読み方は文字通り「あわわ」だと思っていましたが、地名の場合(人名も)、必ずしも表記通りではないことがあるので、油断なりませんね。

 藤岡市には土師神社というのがありますが、この本来の読みは「はにし」または「はじ」でしょうが、地元の人は「どし」と呼んでいるようです。これなどは、いつの頃にか誤読が定着してしまったものでしょうけど。

 幸福度の件、「あれま?」と思って、見てきました。「地域しあわせ風土調査」で全国最下位なのですね。かつて、「地域ブランド力調査」でも最下位になったことがあったし。(^_^;

 幸福度が最下位ということは、望みが高いということでしょうかね。

 ぐんまちゃんがいる幸せを噛みしめたいと思います。

 これからもどうぞよろしくお願い致します。


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