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2013年10月17日 (木)

忠臣蔵トランプ

 先日、のりすけさんから忠臣蔵トランプを頂きました。歌舞伎座で購入されたようです。

 ウラはこういう柄です。
Chucal01
 表は、スペードのAが歌川国貞描く仮名手本忠臣蔵大序の錦絵、以下、同じシリーズで、ダイヤのAが三段目、クラブのAが五・六段目、ハートのAが九段目、ハートのKが十段目です。
Chucal03
 Kの残り3枚は、国貞、月岡芳年、窪田俊満描く忠臣蔵の錦絵。QとJは大正十年の「義士大観」からの名場面集。
Chucal04
 残りの各マークの2~10は、歌川国芳描く「誠忠義士伝」の肖像画となっています。ダイヤの10が浅野内匠頭、スペードの10が吉良上野介、クラブの10が大石内蔵助、ハートの10が大石主税です。9は片岡源五右衛門、原惣右衛門、堀部弥兵衛、堀部安兵衛といった面々です。
Chucal02
 さて、2~10では9枚しかありませんし、マーク4種で9×4=36です。そのうち浅野と吉良が入っていますので、残りは34枚。これでは四十七士を網羅するだけのスペースが足りません。47-34=13人がはみ出してしまいます。

 誰が落ちたんだろうと思って調べてみると、入れて貰えなかったのは、貝賀弥左衛門、大高源吾、岡島八十右衛門、武林唯七、杉野十平次、勝田新左衛門、前原伊助、矢頭右衛門七、茅野和助、横川勘平、三村次郎左衛門、神崎与五郎、寺坂吉右衛門でした。

 四十七士の中にも、映画やTVドラマなどで活躍する有名な人とそうでない人とがいます。あまり光が当たっていない人が落ちたんだろうなという先入観で調べてみたのですが、そうではないですね。結構有名な人が落ちています。どうも身分の低い人を落としたようです。ある意味公平ではあります。

 ジョーカーは2枚。どちらも大石内蔵助で、1枚は上村松園描く遊興に耽る大石内蔵助、もう1枚は下村観山描く大石内蔵助の一人杯の絵です。

【画像追加】
 のりすけさんからのリクエストによって、仮名手本忠臣蔵の五・六段目のカードを追加します。
Chucal05

 ちょっと大きめにしました。

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忠臣蔵」カテゴリの記事

コメント

中の札がどうなっているのか、購入時には分かりませんでした!
トランプ各札に四十七士全てが描かれているわけではなかったのですね。
(※寺坂吉右衛門がもれたのは、なんとなく分かる気もいたしますが。)

すみません、
クラブのA(五・六段)の画像をリクエストしてもよろしいでしょうか?
歌舞伎では、舞台映えする人気の場面です。火縄銃の扱い等も、カッコイイです。

「色に耽ったばっかりに」

11月歌舞伎座では菊五郎さん、12月歌舞伎座では染五郎さんの勘平です。

のりすけさん

 コメントをありがとうございます。

 そして、素敵なお品をありがとうございました。

 リクエストをいただいた五・六段目の画像、追加で貼っておきました。早野勘平は尾上菊五郎ですね。(^_^)

 四十七士の全員がカードになっていないというのは意外でした。

 私なら、四十七士は全て載せます。トランプのカードは52枚ですので、52-47=5で、四十七士以外が5枚ということになります。ま、誰を選ぶかは難しいところですけど。ジョーカーを2枚入れれば、枠は7枚になりますね。

 私は四十七士を中心に考えますので、こうしたいですけど、歌舞伎座のトランプとしては、四十七士は多少犠牲にしても、舞台の名場面の方を優先したかったのでしょうね。立場が変われば、別のトランプができあがりますね。(^_^)

源さん
のりすけさん

なかなかのカードですね。

このカードでゲームをすると、絵柄がいちいち気になってゲームにならないかもしれません。

新・歌舞伎座にはまだ行ってないのですが、見学だけでも行ってみる価値はありそうですね。

晴南さん

 これ、いいですよね。♪

 確かに、ゲームの妨げにはなるかもしれませんけど。(^_^;

 地下鉄の東銀座の駅で、4番出口に進めば、出たところにぐんまちゃん家、3番出口に進めば、そのまま歌舞伎座に直結。私も、4番の方に歩いて行ってみたりはするのですが、途中で引き返すばかりで、中には入ったことがありません。(^_^;

 行ってみたい気はしています。(^_^)

春南さん
玉村の源さん

リクエストの画像アップ、ありがとうございます!
重要人物たちがうまく配置された素敵な絵ですね。
大事な小道具の「財布」も、ちゃんとが描かれてますし。
(でも猪はいないのですね、やっぱり。)

「忠臣蔵」と名がついていたので、つい「玉村の源さんに!」と思って購入しましたが、
こうして紹介していただくと、自分もほしくなってしまいますね。
次に行ったら、また買って来ようかしら。
そうしてやはり、絵が気になってゲームには集中出来なそうです(笑)

新歌舞伎座は、地下鉄東銀座駅の三番出口からすぐですが、
じつは「直結」とは言えないように思います(汗)

三番出口を出てすぐにエスカレーターで上がるのですが、
上がったところは歌舞伎座建物の「外」なのですよ!
そこから、歌舞伎座正面玄関までぐるりと歩いてから入場する必要があります。
歩くといっても短い区間ですが、屋根がないので雨の日は傘が必要になりますね。

ということで、「直結」のようでいて「直結」でない感じです。

建物の中は、ロビーや売店は狭くなりましたが、客席の間隔は少し広くなりました。
基本的には、劇場内は以前の歌舞伎座と同じつくりです。
音響に関しては、以前の方が自然な感じで良かったように思います。

ごめんなさい!
お名前、間違えておりました(汗)

「晴南」さんでした、うっかり打ち間違えて、大変申し訳ございません。

のりすけさん

 私は仮名手本忠臣蔵をよく知らないので、折角の錦絵も見どころが分かりません。(^_^;

 のりすけさんのような歌舞伎に詳しい方がご覧になれば、ポイントがはっきりと分かるのですね。ものを知っていると、それだけ人生が豊かになりますね。

 4番出口は歌舞伎座と直結してはいないのでしたか。それはつまりませんね。今の歌舞伎座の工事中は4番出口は閉鎖されていましたよね。それで、てっきり歌舞伎座と一体的に工事しているのだと思っていました。

 多くのデパートが地下鉄と直結しているように、歌舞伎座も直結したら良かったですね。

のりすけさん

いえいえ、お気になさらず。

「晴南」は亡くなった書の師匠がつけてくださった雅号です。

とはいえ、「雅号」を使って、揮毫するほどの腕前でもないので、書に使ったことはありません。(^^;)

玉村の源さん

私は逆に「忠臣蔵」をよく知らないので、
「ものを知っていると、それだけ人生が豊かになりますね」というお言葉は、
そのまま、お返しできますよ!
玉村の源さんのように、もっと忠臣蔵のことをよく知っていれば、
歌舞伎演目の仮名手本忠臣蔵も より深く楽しめるのだろうな、と思います。


晴南さん

大失敗をお許しくださり、ありがとうございます。

新参者の私に「のりすけさん」とお声掛けくださったのが嬉しくて、
つい注意力散漫になってしまいました(汗)

書道の雅号をお持ちなのですね!素敵です。
書にお使いになっていないとは、もったいないです。

のりすけさん

 仮名手本忠臣蔵は、実際の赤穂事件とは随分違いますので、赤穂事件のことをあまりよく知らなくても、たぶん楽しむ上では特に支障はないのではないかと思います。

 でも、ひょっとすると、史実をよく知っていたら、史実のどこをどう変えたのかという観点から、なにか深いところが見えてくるかもしれませんね。

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