滝沢馬琴硯の井戸
日付は萬葉学会の1日前になり、話題が前後しますが、一昨日の金曜日の夜、用事で九段下に行きました。
少し時間があったので、あたりをふらふらと探険していたところ、植え込みの中に「滝沢馬琴硯の井戸跡」という看板(高札?)がありました。
「はて?」と思って近づくと、下のようなことが書かれていました。
かつて馬琴がここに住んでいて、馬琴の使った井戸が残っているということのようですね。
この井戸の水は、なにも墨を磨るときだけに使ったわけではなく、生活全般に使い、その中に硯の水としての用途も含まれていたということでしょう。
それでも、この水で磨った墨で『南総里見八犬伝』をはじめとする多くの作品が生まれたわけですから、「滝沢馬琴硯の井戸跡」という言い方も間違ってはいません。そういわれれば、価値ある井戸という気もしてきます。
ま、ものは言いようです。(^_^)
井戸は、この立て札から少し入った奥にありました。マンションの入口脇です。不審者と思われかねませんが、近づいてみました。
こちらの碑文は「都指定旧跡 滝沢馬琴宅跡の井戸」となっています。こちらの碑文の方が正確ですね。立て札の標題はキャッチーです。(^_^)
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