« 奈良なう | トップページ | 飛鳥をゆく »

2013年9月20日 (金)

奈良をゆく

 今日は、唐招提寺、薬師寺、平城宮跡などに行ってきました。

 ありきたりなところばかりのようですが、それぞれにお目当てがありました。

 唐招提寺のお目当ては、先頃完成した鑑真和上のお身代わり像です。レプリカと言えばそうなのですが、厳密な考証をもとに、昔ながらの技法で作られた再現像です。

 開山堂に鎮座していて、公開されています。ガラス板の向こうにあり、反射でよく見えませんでした。無反射ガラスを使うとか、何か工夫をして貰いたいところです。
Kaizando
 上の写真は開山堂です。左下に「若葉して」の芭蕉句碑があります。

 薬師寺は、東塔が解体修理中で、そのため水煙が地上に降りていますので、この機会にそれを公開中です。「凍れる音楽」と言われる水煙を間近に見られる機会は滅多にありません。

 しかも、ストロボをたかなければ撮影自由でした。薬師寺、なかなか太っ腹です。
Suien01
Suien02
 会期は11月末までありますので、関心のある方は是非。

 水煙のレプリカを海洋堂が制作し、会場で販売したようですが、用意した分はたちまち完売とかで、予約を受け付けていました。海洋堂は、数年前の阿修羅展における阿修羅のレプリカも大人気でした。

 「薬師寺東塔サツ(サツは木ヘンに察)銘」という金石文があります。我々の業界ではよく知られた銘文です。私も、その名や銘文の文面は承知していましたが、恥ずかしながらこの銘文がどこにあるのか知りませんでした。というか、どこにあるかについて関心がなかったのです。
Satumei
 今日、全く思いがけなくも、その銘文の実物を目の当たりにしました。相輪の心棒に刻まれていたのでした。千何百年も雨ざらしのまま、よくぞ摩耗せずに今に至ったものです。

 平城宮跡資料館では「平城京どうぶつえん」という展示をしています。内容は、奈良文化財研究所のこれまでの発掘調査で平城宮・京跡から出土した、動物の骨や、動物をかたどった土器、すずり、木簡に描かれた絵などです。

 なかなか楽しかったです。

 西大寺駅前のレンタサイクルで自転車を借り、秋篠川沿いを南下して唐招提寺と薬師寺に行き、そこから同じ道を北上して平城宮跡へ。資料館と大極殿を見て東に進み、東大寺の転害門を見て、そこから南下し、奈良国立博物館のあたりでソフトクリームを食べました。

 鹿煎餅も売っているお店です。店頭でソフトクリームを食べていたら、鹿が2頭やってきて、私にまとわりつきます。持っていた紙袋も囓られました。頭を撫でて牽制しながら、大急ぎでソフトクリームを食べ終え、鹿煎餅を買って、食べさせました。食べ終わったら去って行きました。現金な奴らです。でも、鹿を撫でられたので満足です。(^_^)

 借りた自転車は、近鉄奈良駅近くのレンタサイクル店に返しても良いということでしたので、そのようにしました。

 助かりました。そこからまた西大寺駅に戻るとなったら大変でした。

« 奈良なう | トップページ | 飛鳥をゆく »

史跡めぐり」カテゴリの記事

飛鳥・奈良」カテゴリの記事

コメント

もう水煙をご覧になられましたか。

・・・先を越されてしまいました。私もこの連休中に見に行きたいと思っていたのですが・・・それにしても、写真撮影がOKとはかなりの奮発ですね。

私もこの「東塔さつ銘」には少々興味を抱いておりまして・・・何時だったかブログで書いた藤原京の位置に関する記事(「天武天皇と薬師寺」)を書いたときには、天武天皇の崩御を「龍駕騰仙」とこの「さつ銘」にある事にこだわって書いたりしたこともありました。

いずれにしても、あの天武天皇、持統天皇と強くかかわりを持つこのお寺ですから、こういった資料もかなりの興味を感じています。それが、こうやって目の前で見ることが出来るのですね。ますます行ってみたいとの思いが強くなりました。

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 写真撮影OKとは、ほんと意外でした。2年前に解体に先だって東塔の内部を公開したときは撮影禁止でしたし、仏足石歌碑も撮影禁止。今回も多分ダメだと思っていました。ありがたかったです。

 薬師寺東塔さつ銘もナマで見られて幸いでした。

 金石文には元興寺塔露盤銘というのもありますね。あれも、以前は「露盤ってどこだろう」という関心も持たずに、銘文のみが関心の対象だったのですが、あるときふと思い立って、「露盤」を調べたら、屋根のてっぺんといいますか、相輪の土台部分なのですね。

 こうしてみると、相輪というのはただの飾りではなくて、特別な部分のようですね。心柱の延長という感じなのでしょうかね。興味が湧きました。

 次回、水煙や相輪が地上に降りてくるのは、数十年先か、あるいは100年後ということになりましょうから、得がたい機会でした。

本日、たまたま池上本門寺の方々がうちへいらしていたので、相輪に関してちょっと質問してみました。

塔は、「相輪」が一番大事なのだそうです。
その下(屋根…つまり建物自体)は「飾り」だそうです。
(びっくり!)

相輪の一番下にある伏鉢型の部分が大事なのだそうです。
そこが、お釈迦様のお墓にあたるのだそうです。
九輪は、お釈迦様を暑さから守るための傘が重なっている様子を表しているそうです。
そして一番てっぺんの宝珠に、仏舎利が入るのだそうです。
(仏舎利は、宝珠もしくは、心柱の一番下に入れられるのだそうですよ!)

池上本門寺にも、五重塔があります。
以前、五重塔のてっぺんにのぼらせていただいたことがあります。
てっぺんから観る景色は壮観でしたが、
内部の造りがまた 凄かったですよ!

ちなみに、池上本門寺 五重塔の相輪は、「伏鉢」に銘文があるそうです。

のりすけさん

 すばらしい情報をありがとうございます。

 これはもう目から鱗がどさっと落ちました。

 相輪は塔の飾りと思っていましたが、そうではなくて、塔は相輪がメインなのですね。屋根から下は、相輪が遠くからも見えるようにするためのかさ上げといえましょうかね。

 1つ上の私の書き込みは、単なる思いつきですけど、なかなか良いところを衝いていたことになりますね。←と、自画自賛、(^_^;

 ありがとうございました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/595051/58233498

この記事へのトラックバック一覧です: 奈良をゆく:

« 奈良なう | トップページ | 飛鳥をゆく »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

ウェブページ