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2013年9月 2日 (月)

国分寺の複廊・単廊の別と国の等級

 先日書いた国分寺の複廊のこと、もう少し知りたいと思ってググってみましたら、「平成22年度 特別史跡遠江国分寺跡発掘調査現地説明会資料」というのを見つけました。わりと新しくて、平成22年11月7日のものです。

http://www.city.iwata.shizuoka.jp/midokoro/bunkazai/pdf/0131_05.pdf

 それによりますと、回廊が複廊である国分寺跡は、陸奥(宮城県仙台市)、信濃(長野県上田市)、三河(愛知県豊川市)、山城(京都府木津川市)、美作(岡山県津山市)、備前(岡山県赤磐市)、大和(東大寺・奈良県奈良市ただし創建期)の7ヶ国、同じく国分尼寺跡は三河(愛知県豊川市)とのことです。

 延喜式による国の等級によれば、大和、陸奥、そして今回の上野はいずれも大国、山城、三河、信濃、美作、備前はいずれも上国です。国の等級は変化しますので、国分寺創建時にどうだったかは検証が必要ですが、延喜式による限りは、回廊が複廊なのは大国と上国です。

 とすると、ひょっとして、上国以上は複廊、中国以下は単廊、などという国の等級による規程があったのかもしれない、と考えました。

 はやる心でさらに調べてみましたら、上総、常陸、播磨は大国なのに単廊でした。折角の思いつきは、あえなく数分で崩壊したのでした。(^_^;

 ま、こんなものです。(^_^) あれこれ思い付くことが大切ですよね。思い付いたら検証してみる。

 仮説が正しければデータの方からみんなそこへ飛び込んでくる。飛び込んでこなければ仮説が間違っている、というのは恩師の言葉です。

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コメント

このブログ記事を見つけて読みましたので、コメントさせていただきます。
以前調べてみましたが、調査された国分寺の複廊と単廊を礎石建ちのみで比べると、それほど数量的には大差無いと思われます。掘立柱式を含めれば単廊が多いですが、国分寺の伽藍配置の多様性と同様に回廊形式もかなり複雑です。ただし複廊の採用は平城遷都後でしょうから、国分寺造営段階にふさわしい建築様式と考えられます。複廊は現状では上国以上に限られますが、単廊は限りません。まだまだよく分からないところがあります。
複廊が珍しいというのは国分寺においては言えないのかもしれませんね。
つまらないコメントすみません。

Hiraさん

 コメントをありがとうございます。

 国分寺の発掘例がまだまだ少ないのかもしれませんね。少ない発掘例で何かを言おうとするのは間違いの元かもしれません。

 もう少し慎重であらねばと思いました。

 どうもありがとうございました。

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